近年重要視されてきている太陽光や風力発電など再生可能エネルギー。
日本でも火力発電所から再生可能エネルギーへの転換が求められています。
実際の世の中の電力事情はどうなってるのか調べてみました。
世界で発電された電力量
まず、調べたのは世界で発電された電力量です。
その量は2014年時点で23.8兆kWhで、1980年代から2-3%の割合で増え続けています。
そうなると、気になるのが発電する設備は間に合っているのかとなるのですが、発電設備は上記を上回る割合で増加しているので問題ないようです。
電力消費量を国別で見ると、中国が24%、アメリカが19%で特に多く、約4割がこの2国で消費されています。
日本は3番めに多いですが5%で、他の国々も1〜5%になっています。
世界の発電電力の9割が頼っている資源
知っている方も多いと思いますが、世界の発電電力の9割近くが化石資源に頼っています。
水力や再生可能エネルギーは数%に過ぎません。
いずれ枯渇するだろう化石資源。
今後、発展途上国の人口増加や家電の普及により電力消費量が増えてくると、ますます大きな問題になっていきそうです。
世界の消費電力量の半分を消費する機器
世界で発電された電力の40-50%を消費しているのがモーターなんです。
日本でも約55%を占めていて、日本国内で普及している全てのモーターの台数は1億台近くあるようです。
となると、モータの効率が0.1%でも良くなれば世界的に見ると大きな消費電力の削減に繋がるわけですから、モータの高効率化は重要な課題になるわけですね。
日本では省エネ法(略称)というのがあります。
その中のトップランナー方式によって、国内で出荷される製品のエネルギー消費効率をより良くするよう定められています。
化石資源に頼る深刻な電力事情
今回調べてみて、世界の消費電力は桁が大きすぎて、商品の省エネや高効率化は少しの改善でも影響力は計り知れないと思いました。
その一方で、発電するための資源を化石資源からどう他のエネルギーに切り替えていくのかはもっと重要な問題なんじゃないかと思いました。
2016年4月以降、電力の自由化によって電力会社を選ぶことができるよになりました。
将来を見据えた選択をしていきたいですね。
より詳しく知りたい方は下の参考ページを見てみてください。
◯参考ページ
(1)資源エネルギー庁
http://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2017html/2-2-3.html
(2)トップランナーモータ-日本電機工業会
https://www.jema-net.or.jp/Japanese/pis/top_runner/pdf/toprunnermotor.pdf
(3)エネルギーを考えよう-四国電力
http://www.yonden.co.jp/life/kids/museum/energy/index.html
まとめ
発電の9割を化石資源に頼っている電力事情。
日本は電力会社を選ぶことができる時代になりました。つまり、自分たちが何で発電した電気を使うのか選べるということです。
節電と合わせて考えてみようと思います。